新しいPCを買った話
・きっかけ
俺は去年から少しずつ、PC環境を段階的にアップグレードしていた。グラボ&電源、メモリ、マウス、モニター、キーボード…まあ目につくとこは大体新しくしてたと思う。
そして梅雨頃にHDDのアクセスの遅さに嫌気が差し、NVMeSSDがどれほどの速さかと気になり始めたので手頃な値段のやつを思い切って買い、データをクローンして使ってみたらその超スピードに感動した。
で、ここまで買い換えて気づいた。いよいよPCそのものを変えるべきではないか?と。別にCPU等のスペックに困っているわけではなかったのだが、もう使い続けて3年は経っていたし、新しいWindowsも出るということで、タイミングとしては悪くない(はず)。
というわけで7月初めに新しいPCを調べ始めた。狙うはできるだけ小さくてグラボも積めるPC。
ガキの頃、Mini-ITXで小さくも高性能なPCを組み立ててみたかったことを思い出した(結局実現することはなかった)ので、自作やってみようかと思ったがそもそもやったことないし、Mini-ITXで組み立てるのは難易度高いとも聞いていたのでスッパリ諦めた。
次に調べ始めたのはベアボーンPC。これならメモリやSSD、あとグラボを仕込めば一瞬で完成するので、小さくても難しいことはないだろうと思っていた。それでまず見つけたのがIntel NUC 9 Extreme Kit。
これはこれで悪くなかったのだが、「てかもっとコンパクトに出来ないの?ゲーミングノートPCなんてのもあるんだし、デスクトップPCでもGPUがマザボと一体化したようなヤツとかあってもいいんじゃね?」…という考えが頭を過った。
そんでもってIntel NUCについて更に調べたら…あった、コンパクトなゲーミングPCが。Intel NUC 11 Enthusiast Kitである。ひと目見て、これだ!と感じた。
早速売ってる場所を探し始めたのだが、どういうわけかどこも在庫切れ。近頃よく言われてる半導体不足とやらの影響だろうか?ともかく、なんとか在庫が残ってる所を探し当て、注文した。
正直、ダメ元での注文だった(在庫切れだけど更新し忘れてるだけかもしれんと思ってた)が、普通に届く。どうやら最後の一品だったようなので運が良かった。
・簡単に箱の中身紹介
先に言っておくと、どこぞのPC専門ブログみたいに先っちょからケツまでトコトコトコ見せられるわけではない。でももうちょい写真撮っとけば良かったな…
詳細が気になる人はこういう動画でチェックしよう。自動翻訳字幕と併せて見ればだいたい何を言ってるのかはわかるはず。
箱は手前側が磁石でくっついており、そこから開ける。
上段にあるのがPC本体。この下に簡易的なマニュアル等が入っていた。
下段、手前側から引き出しのように取り出せる部分に、AC電源を始めとした諸々の部品が入っている。
本体を持ってみた。なんとなくPS2を思い出す見た目…実際にPS2触ったの数えるほどしかないけど、多分サイズはアレと同じか、少し小さいぐらいだと思う。
AC電源は本体より少し小さい程度。いやデカいわ!
俺は別に良いけど、人によってはスマートじゃないと感じる人もいるだろうか。ちなみにAC電源からコンセントに繋げる電源コードは(店にもよるが)付いてない。
ainex アイネックス ACP-05S-BK [AC電源ケーブル 極細ストレートタイプ 0.5m]
こういうコードを買っておくがよろし。
細かいスペックについては、この公式サイトとか先述の動画をチェックすれば大体わかるはず。とりあえずUSBポートは十分ある。
・セットアップ&使用感
で、蓋を外してSSD(1TB)とメモリ(8GB×2)を仕込んでいくのだが…これが地味に大変。
なんせ上蓋のネジ8つを付属の六角レンチで外し、さらにその下にある蓋の同じくらいあるネジをドライバーで開けていかなきゃならない。おかげでこの辺撮るのを忘れてしまった。
ちなみにSSDを設置する箇所に、ヒートシンクも付けられそうな隙間はない。代わりに蓋の裏側にシリコン製のサーマルパッドみたいなのが貼ってあるので、とりあえずこれでそれなりの放熱は出来るのだろう。
またネジを回しまくって全部閉めたら、予めUSBメモリに入れといたWin10インストールディスクを起動してOSを突っ込んでいく。SSDだからインスコも速い速い。
後にWin11にアプグレしたが、タスクバー以外あんまり変わり映えしない。
諸々の設定を終えて起動完了したら、バックアップしてたデータを戻し、必要なソフトも片っ端からDL&インスコ。
ちなみにバックアップ用にUSB-SSDも買っといたのだが、念の為で初めにフォーマットかけてみたら一瞬で壊れた。最初にフォーマットしちゃいけない、なんて事はないはずだが…とりあえずあのメーカーのSSDはもう信用しねえ。次買うならWesternDigitalのにしとこう。
買い直しに行けるような時間でもなかったので家の中を探してみたら、ガキの頃に遊びで使っていたポータブルHDDを発見。5~6年は放置してた(累計で言えば10年モノ)ので動いてくれるか不安だったが、無事にコレでデータ移行できた。無駄に頑丈そうなヤツ買っといてよかった。
で、使っている感想だが…スペックに不満はない。Borderlands3で中画質設定でベンチマークしたら63~64FPS辺りだったし、GPU温度も70を超えることはなかった。夏に計測してこの結果だったので、まあ俺の遊ぶ範囲のゲームならなんだって出来る。変愚蛮怒ではオーバースペックすぎるぐらい。
AC電源の辺りからコイル鳴きっぽいのが発生してるが、音楽聴くなりゲームするなりしてれば全く気にならないので無問題。てか、この音を含めても先代PCより静か。
しかし、どういうわけかスリープ状態にできないし、あれこれ設定を変えてスリープできるようにしたら復帰後のディスプレイに映像が全く出力されないという結構デカい問題に遭遇した。
幸い、出力をHDMIからDisplayPortの方に変えたら出力されるようになったが…どういう理由でこうなったのか、俺にはサッパリわからない。一応、コレを使う人は(他のIntel NUCも)HDMIよりはDisplayPortでの接続を優先したほうが良いかもしれない。そもそも売ってなさそうだけど。
今はもうスリープにするのは諦めている。シャットダウンからの起動でも十分速いしね。
その後、新たにPCデスクも買って組み立て、こんな感じで配置。やっぱりキーボードスライダーがあると何かと便利。
ちなみに起動するとこんな感じで発光するが、各LEDの色はNUC Software Studioをインストールすると自由に変えれる。レインボーに発光させるのは無理だが、最新のNUC 11 Extreme Kitならレインボーにできるらしい…どの道売ってないけど。
骸骨のマークはダセェよ…って人のために、透明なプラ製のパネル*1が何枚か同梱されてるので、なんやかんやしてオリジナルデザインのパネルを作れば自分好みのマークに出来る…はず。
どうやるのかは知らん。レーザー刻印とか気軽にできるもんじゃないし、OSPフィルムに印刷して貼り付ければ良いのかな?
ちょっとトラブルもあったが、ともかくコンパクトでハイスペックなPCが買えたので満足している。また買い替える時は後継機出てると良いな。
*1:この骸骨の部分は、パネルの後ろからLEDを当てて透過させてるのだ