Roguelikelike?ゲームのNuclearThroneについて
この記事はRoguelike Advent Calendar 2016の16日目の記事です。
というか元々このゲームのレビュー書こうと思いながら先延ばしにしてたんだけれども、丁度いい機会だったので便乗して書くことにした。
Steamでは、Roguelikeの要素に何か別の要素を付け足した、Roguelikelike…とでも言うべきゲームがそこそこ人気になったりする。
・Roguelikeに強制横スクロール要素を追加した片道勇者
・Roguelikeにリズム要素を追加したCrypt of the NecroDancer
(自分は未プレイだけど、Calendarで先にレビュー書いた方がいるのでご参考に)
・Roguelikeに横スクロールアクション要素を追加したRisk of Rain
…等など。
正直Risk of RainはRoguelikeじゃなくてフツーに横スクロールアクションゲームじゃないのかと思っているが、Roguelikeの一部扱いされている。ゲーム自体はとても面白い良作。
さて、今回紹介するNuclearThroneはというと、Roguelikeにシューティングゲーム要素を付けた感じ…だろうか。
世界が核の炎に包まれ人類が(ほぼ)絶滅し、ミュータントやらモンスターやらの怪物が蔓延るようになった、いわゆるポストアポカリプスの世界が舞台である。
この世界でミュータント(操作キャラ)が銃器や近接武器とともに敵の大群を全て薙ぎ払い、Radと呼ばれる放射能の経験値を集めてレベルアップし、様々なMutation(新たなパッシブスキル)を得て自身を強化し、"Throne"を目指す…というのがこのゲームの大雑把な内容。
まず、武器は2個持ち運べる。入手手段は赤の武器箱か、敵がたまにドロップするか、の2通り。エリアが進む毎に武器もより強力なものが出現する可能性があるが、運が悪いとずっと最初の方の弱めの武器しか出ないこともあるので辛い。
後から出てくる武器にしたって、弾薬の消費が荒かったり使いづらかったりで、交換するのをためらう時も多々ある。
Mutationは、ポータルに入った際にレベルアップしていると、ランダムに表示される4つのうち1つを選択することが出来、レベル9まで計8つのMutationを選択できる。当たり外れが激しく、場合によってはそこまで欲しくないMutationばかり表示されたり…
レベル10に相当するレベルはLvUltraと呼ばれ、この時はキャラ固有の2つのUltraMutationの内、どちらかを選択する。キャラにもよるが基本的に超強力。
操作キャラは最初は2体だけだが、様々な条件(大抵は特定のエリアまで到達すること)を達成することで12体まで増加する。実はそれ以外にも2体隠しキャラがいたり…
これらのキャラは常時発動するパッシブスキルと、右クリックで使用できるアクティブスキルが設定されており、いずれも異なったものになっているので操作感が全く違う。また、Mutationの一つであるThroneButtを取得するとアクティブスキルが強化される。
一例として、最初から使える2キャラを紹介してみよう。
・Fish
元は警官だったらしいが、放射能によって魚人に変異したらしい。
パッシブスキルは、他のキャラより少し多めに弾薬が得られるという効果。無駄撃ちのリスクを減らせる。
アクティブスキルは、短距離を素早く移動するローリング。
ThorneButtを取得すると、スキル使用中はずっと高速移動できるWaterBoostになる。
最初から使えるだけあって癖が少なめ。ローリングは地味だが結構役立つ。かと言ってThroneButtを優先して取りたいほどでもないが…
・Crystal
エリア4のCrystalCaveにあるCrystalたちの中で、唯一動ける存在なんだとか。あと女性。
パッシブスキルは、最大HPが通常より2多い10になるという効果。たかが2、されど2。
アクティブスキルは、結晶化し、敵弾を反射したり打ち消したりするシールド。体当たりとかレーザー攻撃とかは防げない。
ThroneButtを取得するとシールド展開できる時間が短くなるが、時間切れまで展開していた時に(可能なら)カーソルの位置にテレポートする。Crystalの場合強化と言って良いのかわからないが、このゲームでは唯一のテレポート手段である。
タフなことに加え、敵弾がかなりばらまかれるこのゲームではアクティブスキルもかなり重宝する。Fishよりこっちのほうが初心者によくオススメされる。
と、基本的な紹介をしてきたが…このゲーム、やることはひたすらすべての敵を倒すのみとシンプルながら、とてつもなく難しい。エリアは全部で7つあり、1プレイで最終エリアまでたどり着く時間は長くても20分程度だが、そこに到達するまでに100回は死ぬと言われている。自分はおそらくそれ以上に死んだ。
なんせ自キャラのHPが(通常は)8しかないのに、エリア1からして3ダメージの赤弾や、2ダメージの緑弾がガンガン飛び交うのである。それ以降のエリアでも高速体当たりなど、様々な攻撃でプレイヤーを苦しめる。
回復できるチャンスを増やすMutationもあるが、まずは攻撃を回避することが重要。近接武器なら敵弾を打ち払えるので、持っていると回避が楽になる。
エリアが進む毎に激しくなる敵の大群と弾幕をかいくぐり、いよいよエリア7-3のThroneまで到達したら、あとはThroneを起動し、倒せばエンディングである…のだが、これで終わりというわけではない。
Throneの手前にある4つのジェネレーターを破壊してからThroneを倒すと、なんと過去の世界であるエリア0に到達する。そこに現れるI.D.P.D.という警察の集団と、Throne第二形態を倒すことができればループして、またエリア1に戻ることになる。…しかし今度はそれまでよりずっと敵が増加しているうえに、攻略途中にI.D.P.D.が頻繁に乱入してくるようになる。
このゲーム、腕前さえあればループして戦えるので、1プレイの中では終わりらしい終わりが見えてこないのである。実績にも、ループ後の世界にしか出現しないボスを倒すことなどを要求する実績がかなりあるので、完全攻略を目指すには避けて通れない。
2回目のループまでを繰り返しプレイできればいずれは解除できるようになっているので、ある意味2ループ目あたりが終着点といえるだろうか。とはいえ全実績解除目指すのは、それこそ超鬼畜な茨の道である。自分はまだ3/5程度しか解除できていない。
ちなみに3ループ目以降は動画で見る限り、敵が多すぎて処理落ちしすぎてて何が起こっているのか全くわからない。
こんなにとてつもなく難しく、時にはひどい理不尽コンボに遭ってブチブチにブチ切れる事もあるのに、なんでプレイし続けているのか?それはひとえに中毒性がものすごく高いからである。
高難易度な分、上手いこと敵をぶっ飛ばしまくって快進撃を続けているときの気分が最高なのである。UltraMutationによる超火力も加わると尚更。
しかも1プレイの時間が短いので、死んだ時も「は?あぁ………もうちょいやろう、まだ時間あるし」みたいな感じで延々リトライしてしまう。死んでも何度もリトライしてしまうこの感覚はまさにRoguelikeのそれと言っても過言ではない。
ちなみに、Steamはセールが始まると殆どのゲームが安くなる(割合はまちまち)が、このゲームは今のところ一度も安くなったことがない。
早期アクセス(βテストみたいなもの)の時期に「定価でも構わず買ってくれる人たちの意見が聞きたい」とのことでセールをしなかったようだが、その方針は早期アクセスを終えた今でも変わっていないようだ。
そういうわけなので、いつ買ってもおそらく損はしない。上手い説明はできなかったが、もし興味を持ったら是非プレイしてみて欲しい!
http://store.steampowered.com/app/242680
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